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歯磨きの仕方が悪く、根元がえぐれている状態

皆様の歯は根元が写真のようにえぐれていないでしょうか?
もしも写真のようにえぐれていて、
普段から研磨剤の入った歯磨き粉で力一杯ゴシゴシ磨いていたら要注意です。

そのような方は歯磨きの仕方を考え直す必要があるのかもしれません。
通常の保険診療ではこのような状態をWSD(くさび状欠損)と言いますが、
類似の状態を含めて最近は非齲蝕性歯頸部歯質欠損(Non-carious cervical lesions:以下NCCLと表記)と呼んでいます。
このような歯の欠損(NCCL)についてはどうしてこうなってしまったのかを考えていかないと、
単純に欠けているところに対して、
CR(歯科治療で使う強化プラスチック)で埋めていくだけではあまり根本的な解決にはなりません。
NCCLの原因については様々な意見があるようですが、
当院では研磨剤を併用した強い歯ブラシ圧を疑い、
患者様に歯磨きの改善指導をしております。

歯磨きは汚れ(デンタルプラーク)を取り除くことはもちろんですが、
研磨剤を併用した歯磨きで過度に影響が出ていないかどうかもチェックしております
(研磨剤を使っていても大丈夫なケースもあります)。

以下はやや専門的な話です。
かつてNCCLはアブフラクションが主な原因である、
という考え方が歯科業界で流行ってたようです
(今もその考え方を支持する先生はおられるようです)。

アブフラクションとは、
かみ合わせの力が加わった部位から離れた箇所(歯と歯肉の境目)にエナメル質や象牙質のたわみが生じて歯が欠けていく、という理論的な概念です。

理論としては体系化されており、
非常に高名な先生達がこの考えを支持していた事もあり、
NCCLの原因はアブフラクションではないか?と考えていた時期も自分にはありました。
しかしながら、最近はアブフラクションに対して否定的な意見が少しずつ増えてきたようで,
とりわけ世界的に最も大きな歯周病学会である
European Fedration of Periodontology (EFP) と
American Academy of Periodontology (AAP) の 
workgroup 3 of the 2017 World Workshop が提出した
コンセンサスレポートには、
 “The existence of abfraction is not supported by current evidence.” と言及されてました。

歯周病学会は咬合力の影響についてエビデンスを歴史的に検討し続けできました。
これだけ大きな学会がわざわざアブフラクションについて
懐疑的な見解を出した言及した意義は大きいと感じております。

 

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医療法人 永孝会
JR札幌病院前オレンジ歯科
口臭と歯周病改善・予防&歯と歯肉のホワイトニングクリニック
院長 一柳 秀作

〒060-0034
北海道札幌市中央区北4条東1丁目3-1
パシフィックタワー札幌1F
TEL 011-596-6874

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